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<title>ゴンちゃんの登って、滑って 、飛んで、潜って！</title>
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<description> この日記を書いている今、まだ今日は終わっていないが、明日からＣ２，Ｃ３にあがるので、午前中に日記を書いておく今朝、父達はディンボチェに出発した。父の体力も大分回復して、駄洒落を言い始めたので、もう大丈夫だろうと思い、今朝出発した。問題は荷物を運ぶポーターだった。最低限の荷物とはいえ、一応通信道具や寝袋などの装備５人分持っていくのにポーターが必要だったのだが、昨日出発する予定であったので昨日お願いし
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<![CDATA[ この日記を書いている今、まだ今日は終わっていないが、明日からＣ２，Ｃ３にあがるので、午前中に日記を書いておく<br />今朝、父達はディンボチェに出発した。<br />父の体力も大分回復して、駄洒落を言い始めたので、もう大丈夫だろうと思い、今朝出発した。<br />問題は荷物を運ぶポーターだった。<br />最低限の荷物とはいえ、一応通信道具や寝袋などの装備５人分持っていくのにポーターが必要だったのだが、昨日出発する予定であったので昨日お願いしたポーターをキャンセルにしてしまい、今日改めて同じ人に荷物をお願いしたのだが、その人は来なかった。<br />彼はゴラクシェプから来ていたので、昨日来たのに仕事がなかったのでへそを曲げてしまったのかも知れない・・・。<br />荷物をどうしよかと、一行が出て行った後考えていたら、ラクパさんの知り合いのヤック使いのおばちゃんが現れた。<br />彼女は他の隊の荷物をＢＣまで持ってきた帰りで、手持ち無沙汰なので荷物をディンボチェまでもっていってくれるという。<br />それはよかったということで、荷物をヤックの背中にのせた。<br />するとお昼近くになり、昨日のポーターのおっちゃんが来た。<br />どうやら、寝坊してしまったらしい。ところが荷物はすでにディンボチェに向かっている。しょうがないので、半分だけのお金を渡して返ってもらった<br />彼にとってはよかったのか悪かったのか・・・多分悪かったのであろう。<br /><br />朝、みんなが７時という早朝出発なので、に５時におきた。<br />すると、アイスフォールには人だかりができていた。<br />どうやら、Ｃ２以上のルートが解禁になったのでみんな慌てて出たのであろう。<br />なにせ現在ここには４３隊いて、３００人以上のクライマーと５５０人以上のシェルパがいる。<br />これまでの規制であがれなかったが、ここにきてみんな山頂を目指し始めたのだろう。<br />聞くところによると、アメリカ隊が１９日の登頂を目指しているという。<br />昨日、ふらっと遊びに来たイタリア隊のマルコは片言の英語で一方的に<br />「14日までは天気わるーーいね」（日本語に訳したかんじ）<br />といって力強い握手をしてきたが、僕達がいつアタックするのかとか、いつＢＣを離れるのかと聞いても、あまり理解してもらえず豪快な笑いと共に帰っていった。<br />少なくともこの見解は僕達が頼りにしているウェザーニュースの気象予報と同じだった。<br />ともかく僕達は登頂を２４，２５、２６の間に標準を合わせている。<br />エベレストの登頂期間と登頂日和というのは極端に少ない。<br />国の威信をかけた中国隊でさえ、最初の登頂宣告を４月２８日において結局５月８日まで登れなかったのだから、もし悪天が続いたとしたらみんな同時期にアタックすることになる。するとやはり気になるのが人待ち・・・ルートで渋滞がおきることだ。<br />2003年のときも今回より少ない２７隊でありながら相当待たされた。<br />できれば登頂日和がたくさんあり、みんなの登頂日がちらばってくれればと思うのだが。<br /><br />ということで、明日からＣ２にいってきます<br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/img_1372.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/img_1372.jpg" alt="img_1372.jpg" border="0" /></a><br clear="all" /><br /><br />今朝出発する三浦雄一郎と雄大 <br /><br /> ]]>
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<dc:date>2008-05-10T19:03:23+09:00</dc:date>
<dc:creator>ゴンちゃん</dc:creator>
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<title>torch success!!!」</title>
<description> 今朝、起きてみると、飛行機がぶんぶん上空を回っていた。父が隣のテントから「おい、ごん、もしかしたら聖火があがったのでは！」といっている外に出てみると、確かに飛行機が飛んではいるが、これはいつものことだ。それよりも朝から雲がでており、決して登頂日和には見えない。僕は父に「いや、いつものことじゃない」と、答えたすると、向かい側のネパール軍が妙に騒がしい。おーうぉ、とか、いやーとか叫んでいるこれはただ事
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<![CDATA[ 今朝、起きてみると、飛行機がぶんぶん上空を回っていた。<br />父が隣のテントから<br />「おい、ごん、もしかしたら聖火があがったのでは！」といっている<br />外に出てみると、確かに飛行機が飛んではいるが、これはいつものことだ。<br />それよりも朝から雲がでており、決して登頂日和には見えない。<br />僕は父に<br />「いや、いつものことじゃない」と、答えた<br />すると、向かい側のネパール軍が妙に騒がしい。<br />おーうぉ、とか、いやーとか叫んでいる<br />これはただ事ではないと思い、ラクパさんに確認するやいなや、大きな歓声がネパール軍からあがった。すると小川をはさんだ対岸から<br />「torch success!!!」<br />といった言葉が聞こえてきた<br />僕はまさかと思った。<br />昨日まで、聖火はＢＣに戻ったとか、撤退したという話しを聞いていただけに、すぐには信じられなかった。<br />本当かどうかラクパさんに確認するとやはり聖火はたった今、登頂したという。<br />これまで、かなり不評だった聖火もこのときばかりは少し興奮した。<br />なにより、聖火にまつわる規制がこれで解除になると思うととても嬉しくなった。<br />父と兄とでこれでやっと普通の登山活動ができるね、という話をした。<br /><br />早速、兄がネットでその様子をＢＢＣのサイトから引っ張ってきた。<br />強風のなか聖火を持った登山家が山頂でトーチを持っている女性らしき人に火を渡す様子がすでに公開されている。<br />さすが現代だ。もう数十分前におきた出来事がネットで公開されているのだから<br />それにしても、今日以上に登頂にいい日はたくさんあっただろうに、よりによってなんでこんな日を選んだのだ？<br />ふと気がつくとそういえば、産経新聞の早坂さんと木村さんがいない。<br />話を聞くと、早坂さんが昨日のうちに勘が働き、もしかしたら聖火は今日上がるのではと思い、プモリのＣ１近くまで登りに行って、聖火のスクープ写真を撮りに行ったそうだ。そうだとしたら恐るべしスクープ嗅覚。<br />お昼前には早坂さんと木村さんが帰ってきた。<br />撮れました？と聞くと、どうやらエベレストの山頂だけに傘雲がかかっていて、肝心の聖火の受け渡しは見れなかったという。<br />本当になんというタイミングを聖火の登頂日に持ってきたのだろう。<br />その後、どういうわけか虹がエベレストの西稜からヌプツェにかけて現れた。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/img_1346.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/img_1346.jpg" alt="img_1346.jpg" border="0" /></a><br clear="all" /><br />もし聖火のために虹が現れたとしたら少ししゃくだけど、聖火が登頂して、エベレストが再び自由な山になった象徴だと思えば、僕らにとっての祝福の虹にも見えなくはない。<br /><br />午後３時、ネパール軍より公式発表があるというので、ＳＰＣＣのテント前にベースキャンプのみんなが集まった。<br />すると、スニール以下、軍の主だった人たちが、これよりこれまであった規制を解除すると言った内容の発表があった。<br />みんな興奮気味に<br />「Free Everest!!!」と叫んでいた。実は僕もそのうちの一人だったけど。<br />スニールは、これまでのご協力を感謝するといった後、軍は明日、通常のリエゾンを残し撤退するので今まで拘留していた通信機器を回収しにきてくれと最後に付け加えた。<br />ようやくこれから、通信規制、報道規制、撮影規制、Ｃ２から上部のルート規制などが解かれる。<br />これまで規制に縛られていただけに、あっさりと全てがなくなることが信じられなかった。<br />ほっとするとともに、ここからが本格的な登山の始まりだなと思った。<br /><br />僕達の隊はこれから二つの行動に移る<br />ひとつは、父の本隊だ。<br />父はこれから１０日間かけて疲労を回復する。<br />高度順化は適度に行われているので、アタック前に万全の体制を整えるのに高度を下げて体力の回復をはかるのだ。<br />五十嵐さん、村口さんと僕はもう一度高度順化の為、登る。<br />父の高度順化スタイルは最近行われている、補助酸素の利点をできるだけ使う方法だ。<br />この方法だと体力が温存されるが高度順化がそれほど進まなくなってしまう。<br />僕達は、高度順化をもう一度行う、そのことによって体力は奪われるが、高度順化が進む。<br />どちらの方法がいいとは限らないが、年齢と体力を考えるとこればベストの方法ではないかと思い二手に分かれた<br />この方法をとることによって、リスクが分散される。ひとつは父が頂上まで登る体力を回復すること、そしてサポートにまわる僕達は、なんらかの事態によって酸素が不足した場合でもそれに対応できるように体を作っておくことができる。<br />高度順化というのは常に体力と順化のバランスでできている<br />順化が進めば進むほど体力が奪われる。ちょうどいい接点を見るのが大事だ。<br />本当は明日から父はディンボチェにいく予定だが、まだＣ２から降りた疲れが抜けていないので、様子を見てから決めることにした。 <br /> ]]>
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<dc:date>2008-05-08T23:37:31+09:00</dc:date>
<dc:creator>ゴンちゃん</dc:creator>
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<title>星空</title>
<description> 昨日は寝た感じがした寝た感じがしたというのは、昨夜、日記を書いたあと寝る前に外で用を足しに出ると、空は信じられないくらいの星空だった。今夜は水瓶座流星群があるというので、アタック用の厚着を着込み外にでて星空を見上げる。夜の９時半、村口さんに十字の形をした白鳥座やさそり座の話を聞いていたので探すが、まだ夜が浅いせいか見えない。流星群も流れ星を１，２個見る程度でイメージした流星群は見られず。しかし、単
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<![CDATA[ 昨日は寝た感じがした<br />寝た感じがしたというのは、昨夜、日記を書いたあと寝る前に外で用を足しに出ると、空は信じられないくらいの星空だった。<br />今夜は水瓶座流星群があるというので、アタック用の厚着を着込み外にでて星空を見上げる。<br />夜の９時半、村口さんに十字の形をした白鳥座やさそり座の話を聞いていたので探すが、まだ夜が浅いせいか見えない。<br />流星群も流れ星を１，２個見る程度でイメージした流星群は見られず。<br />しかし、単純に星空を眺めている時間が気持ちいい。<br />標高6400ｍのＣ２は周りを山に囲まれている。ここから空を見上げるとまるで自分が煌びやかな巨大なおわんの中に入っているようだ。<br />星空が見えないところでは、シルエットになり影絵のような山がある。すぐ側面にはエベレストの西稜と南西壁が見え、エベレストの南峰の真上には北斗七星らしきものが見える。（・・・らしきものというのは僕はあまり星座に詳しくないからである）。<br />向かいにはヌプツェがありエベレストに比べ比較的氷河や雪のつきがよく、夜中でもうっすらと白いシルエットだ。<br />一昨日まであれほど眠れないと夜じゅう喚いた自分がとても損した気分になる。<br />あのときも同じく星空が見えていたのなら、あれほど不平不満を言わなかっただろう。<br />外気はマイナス２～３度だが、昼間に解けた氷河の水がせせらぎの音となり、星空だけ見ているとまるで八ヶ岳の高原にいるような錯覚に陥る。<br />しかし、気温はどんどん下がっていき、さらになんと眠気まで感じたので、テントに戻る。<br />気がつくと朝になっていたので眠りこそ浅いけど眠ったのだろう。<br />僕は、高度順化の程度をどれくらいよく眠れたかというのと、朝の心拍数を目安にする。<br />心拍数は８７とやや高いが、この高度で１００以下で抑えられれば上出来だ。<br />そして眠れたという事実が少しこの高度での自信となった。<br />しかし、いざ自分のテントから食事用テントまでわずか１５ｍほどの登るだけで息が上がるので、まだまだ高所体力まではついてなさそうだ。<br /><br />今日はＢＣ(ベースキャンプ)まで降りる。<br />昨日、ローツェフェースの下部でスキーをする夢をネパール軍に絶たれたので、今日は憂さ晴らしにＣ１までスキーで行くことにした。<br />しかし、２日前は極上のパウダーであった雪も、連日の猛暑と夜の冷え込みで見事なまでのクラスト状態（表面の数センチは硬く中は柔らかい）となり、スキーヤー泣かせだった<br />さらに斜面はそれほど斜度がなく、スピードにものれず、スキー撮影としては最低の部類になっただろう・・・。<br />しかし、父と僕は一応努力した。クラストに足をとられ、クレヴァスの梯子をスキーで横切り、最後にはクレヴァスをハーフパイプと見立てて飛んでみた。<br />スキーは思いのほか体力を使う。確かに楽しかったが、それからアイスフォールを抜けようとすると疲れているのがわかる<br />しかも、太陽が容赦なく照りつけ、この時点で手元の温度計は４０度。<br />暖められた雪は「ダマ」といった粘着性をもち、ブーツのクランポン(アイゼン)に引っ付く。<br />ダマ状の雪は歩きにくくて仕方がない。重いしクランポンの歯を埋もれさせてしまう。ピッケルで足元をはたけば取れるのだが、その動作を何度も繰り返すと疲れる。<br />アイスフォールのルートも、僕たちがＣ１、Ｃ２に二日間滞在していただけで、一部が崩壊して、大きく迂回せざるを得ない状態だった。それだけで３０分余計にかかる。<br />暑くて疲れ、ダマで疲れ、スキーで疲れ、アイスフォールで疲れ、そして長時間の行動で疲れた。<br />ＢＣにつく頃にはへとへとであった。<br />ここでやっぱりすごいのは父である。<br />僕たちでもへこたれるアイスフォールの行程を、疲れたといいつつちゃんと降りてくるのだから<br />（・・・降りてこれなければ問題だが）<br />７５歳という年齢を考えれば驚異的だ。<br />これから父はディンボチェまで下り、アタックまで休養をする。<br />僕達（村口、五十嵐、豪太）はもう一度Ｃ２まで登り、できればＣ３までの高度順化を行う。<br />父は、年齢を考えた体力温存重視のプラン、僕達は比較的若いのでもう一度高度順化を行い、しっかりサポートできるようにするのである。<br /><br />ＢＣにつくとやはりありがたいのが空気の濃さと藤島さんの料理である。<br />到着早々、煮込みうどんとゴマ豆腐のデザートで迎えてくれた。<br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/57a.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/57a.jpg" alt="57a.jpg" border="0" /></a><br clear="all" /><br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/57c.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/57c.jpg" alt="57c.jpg" border="0" /></a><br clear="all" /> ]]>
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<dc:date>2008-05-07T23:33:47+09:00</dc:date>
<dc:creator>ゴンちゃん</dc:creator>
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<title>誕生日</title>
<description> 久しぶりに高所の寝不足を味わった。とにかく眠れない。寝ようとすると急に酸素が足りなくなり、喘ぎながら起きる。何故か同じ事を繰り返し考える。昨夜は、テントがかなり下方に傾いているので、寝ている間に血が足にばかりいってしまうのではないかということを心配したり・・・４月２９日が妻の誕生日で４月３０日が息子の誕生日だから、春に遠征に行ってばかりいるといつまでも妻と息子の誕生会に参加できないのではないか・・
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<![CDATA[  久しぶりに高所の寝不足を味わった。<br />とにかく眠れない。<br />寝ようとすると急に酸素が足りなくなり、喘ぎながら起きる。<br />何故か同じ事を繰り返し考える。<br />昨夜は、テントがかなり下方に傾いているので、寝ている間に血が足にばかりいってしまうのではないかということを心配したり・・・４月２９日が妻の誕生日で４月３０日が息子の誕生日だから、春に遠征に行ってばかりいるといつまでも妻と息子の誕生会に参加できないのではないか・・・といった心配を繰り返し考えていた。<br />とにかく、この高度に来た最初の夜はまったくといっていいほど眠れない。<br />余計な心配だとわかっていても、それらが増幅してしまう。<br />その為、この高度にはハッピーな曲を持って聴いている。昨日の選曲は綾香のFirst Messageだったが、これも繰り返し聞いているうちにイヤホンで耳が痛くなったのでやめた。<br />夜が長かった　・・・　朝起きると、村口さんも同じ状態だという。<br />村口さんは繰り返し荷物を同じ箇所にしか置けないことを悩んでいたという。<br />父は酸素を吸って寝ていたので、いびきがこっちのテントまで聞こえるほど熟睡だった。<br />五十嵐さんは特異体質でどの高度に行っても眠る。以前シシャパンマで７０００ｍの標高で同じテントだったとき、隣で気持ちよくいびきをかきながら眠っていたことを思い出した。あの時、あまりの五十嵐さんの気持ちよく眠る姿をみて、自分がおかしいのではないかと錯覚を起こした。<br />しかし、とにかく高度順化のひとつの目的は体にストレスを与えることだ。<br />そういう意味では僕と村口さんが一番正しいのではないかと思うのである。<br /><br />朝はチャパティだった。<br />Ｃ２にはキッチンがあがっているので、水も食事も心配ないのがいい。<br />チャパティはネパールの伝統的な小麦粉パンで、それにいろいろ具を挟んで食べる。<br />今回は生ハムとイタリア隊からもらったチーズを持ってきたので、それを存分にはさんで食べた。まるでイタリアの草原を感じるような朝チャパティであった。<br />今日は高度順化のため、ローツェフェース直下まで行き、スキーをする予定だ。しかし、昨日の話では軍がＣ２の出口を押さえていて、もしかしたら行けないかも、という話だった。<br />スキーくらい頼めば許してくれると思ったが、実際に行ってみるとダメ！といわれた<br />どうやら、中国の聖火登山隊が上がる前に一人でもここから上へ行かせてしまうと、他に続く人がでてきてしまうからだという。<br />その聖火だが、これほど待ってもなかなかあがってくれない。<br />聞くところによると、昨日までの雪と風でまたチョモランマＢＣに戻ってしまったという話だ。<br />現在、４４隊がエベレストのＢＣにいるのだが、みんな聖火があがるのを待っている。上がらないとエベレストを登らせてくれないからだ。面白いのはネパールの軍も登山隊もみんな聖火があがらないからエベレストが封鎖されているとわかっているのに、エベレスト封鎖の理由に聖火という言葉が一言も使われていないということである。<br />今回のネパール側からの登山許可にあった条件つき規制は５月１０日からすべて解禁になるはずなのだ。現在はＣ２以上は封鎖されていたり、外部のコミュニケーション(通信)が禁止もしくは管理されていたり、カメラの持ち込みが禁止されていたりするのだが、それは５月１０日以前に聖火登山隊が登るであろうということが前提になっている。もし聖火があがらなかったら中国側から新たにどのような条件が出るのであろう？　<br />果たして僕たちは登山活動をモンスーンが来るまでにできるのだろうか？<br />その後に及んでも聖火という言葉は一つも出ないのであろうか？<br />そんな話をしていると、中国の飛行機らしきものが、僕たちの真上を飛んでいた。もしかしたら今日、中国隊が聖火をもってチョモランマの頂上に上がったのか、と淡い期待を持ってしまうのだが。（それ以前に中国機がこれほどネパールの上空を旋回してもいいのか？）<br /><br />そのＣ２の閉鎖地点だが、そこは僕たちがちょうど２００３年にキャンプ地に選んだところだった。その時はそのキャンプ地からローツェフェースの取っ掛かりまでスキーで下りてこれた。<br />ところが、今日、その地点を見てみるとクレヴァスだらけ。前回より氷河が荒れて少なくなっているのが見た目によくわかる。<br />前回、僕たちは悪天の為、Ｃ２の滞在が長く暇だったのでエベレストの南西壁を絵に描いていたから、よく分かるのだが、南西壁から完全に氷河が無くなっていた。<br />アイスフォールを通るときや、ウエスタンクーンブを登っているときにおぼろげに感じていた氷河の後退はここにきて明らかになって現れた。<br />これまでヒマラヤの温暖化のことが大きく話題になっていたが、数年でそれほど変わるわけがないのでは、というのが正直な感想だった。しかし、たった５年でこれほど変貌してしまうのかと、すごいショックを感じた。<br />温暖化そして国の圧力などをまざまざと感じた一日だった。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/56a.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/56a.jpg" alt="56a.jpg" border="0" /></a><br clear="all" /><br />氷河が完全になくなった南西壁<br /><a href="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/56b.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-24.fc2.com/g/o/n/gon9/56b.jpg" alt="56b.jpg" border="0" /></a><br clear="all" /><br /><br />現在エベレストで登れる最高到達ポイント（ｃ２上部）<br /><br /> ]]>
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<dc:date>2008-05-06T23:43:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>ゴンちゃん</dc:creator>
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<dc:date>2008-05-05T23:33:21+09:00</dc:date>
<dc:creator>ゴンちゃん</dc:creator>
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